2005年09月11日

戦争論3

小林よしのり

戦争論3.jpg



いつも、よしりん先生のお言葉は、

耳がイタタタタ


って感じです。特にアメリカ好きが昂じてアメリカに移り住んでしまった
ワタクシのようなものには・・・。

ワタクシは、よしりんの言う

サヨク」「親米ポチ


として成長して来たに違いない。なんたって、母親からして洋画が大好きで、良く小さい私を連れて行き、帰りの電車の中で

「やっぱアメリカ人はかっこいいねぇ〜、足は長いし、彫が深いし」


なんて言っていたし、挙句の果てに私をミッション・スクールに入れるなんて言い出したヒトですから。ま、これはさすがに私も拒否して、普通の公立に行きましたが。そういう影響もあってかどうか、私も

アメリカ大好き、

洋画いいな、邦画はイマイチ、

洋楽大好き、

日本の音楽って、みんなアメリカのマネじゃない


アメリカの政治家ってはっきりモノ言うじゃん、

その点、日本の政治家はだらしないし。


英語話せるようになりたい、そうすればもっとアメリカ文化をじかに感じられるようになるから・・・

などと思って英語はめちゃくちゃ勉強し、結局アメリカに来てしまった。


よしりんが
戦争論」の最初から一貫して言っている、

日本人はアメリカよりに洗脳されている
というのに異論はありませんが、私自身の言葉でいうなら、

いかなるものも、アメリカの目で見ることを教えられてきた

って感じです。歴史でも、ものの善悪でも、宗教、人、世界、なんでも。でも、こんな若者(バカモノ)だったワタクシでも一応脳みそはあったようで、時々ふと

「あれ?これってアメリカ間違ってない?」

って思うんだけど、なんとなく消滅して行っちゃって、結局はアメリカが間違っているはずなんかないんだ、と思ってしまっていた。

例えば、円高、ドル安とかで、日本が儲かってくると為替レートをアメリカの良いように操作している!とか、湾岸戦争でアメリカが金出せって言ったからってstrong>はいはい出してんじゃねーとか。

ま、でもそれはだいたい日本の政治家のだらしなさに対する憤りって感じだったんですけど、他にも、これはアメリカというより「白人」に対してなんだけど、キリスト教の十字軍とか
聖戦」ってどういうこと?あんなの強盗じゃない?とか、よしりんも指摘している、戦争のとき自分たちを「解放軍」って呼ぶとか「誰から誰を解放してんの?」って感じたし、あと、世界史なんかを見てると、昔の戦争なんかで「国際的に認められた」なんて表現がでてくると、「日本は認めたのかこんなこと?そもそも『国際』って誰のこと言ってんの?」というような疑問はいつもあったのです。

そういう疑問が常にあったというのは、いくら洗脳されようが日本人のものの見方というのが私にも残っていたわけであって、それっつーのがよしりんが守りたいと言っている自国の歴史によって綿々と育まれてきたってことは言うまでもありません。

よしりんの書はいつも、そういう自分のルーツに鈍感になってしまった日本人の目を覚まさせようとしているんだと思います。

それともう一つ、「命をかけるということ」に対する議論。

日本の反戦サヨクは、死ぬのが怖い、死んだらおしまい、命をかけるなんて狂ってるという。私も、全くそれに同感していました。命かけるなんて、ヤクザとかボーソー族みたいじゃん、なんかかっちょよくないな。

アメリカっぽくない、

仁義とかさあ、なんて思っちょりました。

が、今はよしりんの言っている意味がわかる。

それは皮肉なことに、アメリカに来てわかったのです。

911のとき、私は既にミシガンにいて、ニューヨークは目と鼻の先でした。あの日、デトロイトは戒厳令しかれ、会社から家路に急ぐ人でハイウェイは2時間の渋滞でどこにも行けないってのに、いつまたどの都市に攻撃されるかわからない。私の親友がニューヨークに住んでいたので電話してみると、「怖いよ、怖いよ」と連発している。これで私は生まれて初めて「んなろ〜ムカつくな〜、もし行けと言うなら戦争行ったるで」という怒りを感じ、あんまりアタマに来たんで日本の友達に電話してそう言ったら「よしなさいよ、あんた」なんてたしなめられた。そのとき

「あー日本人は、新宿の高層ビルが爆撃されても
自分じゃしないで、アメリカに戦争させるんだろうなあ」


と思ったことを思い出します。

こういう風に感じたのも、アメリカにいたら自分も標的にされるわけだし、それを誰か他の人が守ってくれるわけじゃない。よしりんも言っているように、日本の立場だったらなんとでも言える。戦争賛成でも、反対でも。自分が行くわけじゃないから。自分の息子が、彼が、旦那が行くわけじゃないからね。

よしりんの言うとおり、
アメリカは自分勝手でイクナイところも一杯あるのですが、

自分の体張って自分のことを守る

ということはアメリカに教えてもらいました、私はね。

それがあったからこそ、よしりんの「戦争論」で大東亜戦争の時の日本軍が一生懸命戦ったってことを知ったときに素直に感動できたんだと思います。

ま、こんな非国民のワタクシですが、これからは自分の中に流れる「日本人の感性」っつーもんをもっと大切にしたいと思っちょります。アメリカにいてもね。
posted by チュチュ姫 at 05:37| Comment(3) | TrackBack(2) | 小林よしのり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
結構難しい記事ですね。頑張って読ませて頂きます。また。
Posted by 阿貴 at 2005年09月17日 21:53
はじめまして。戦争論3でググったらでてきたので来ました。 僕はこれから戦争論3を読もうと思います。
韓国中国、朝日新聞などをウォッチしているBlogを散見しますが、みな意外に親米、親自民(小泉)だったりするのが気になります。かくいう私もイラク戦争は支持だったわけですが...。
また、アメリカ在住の視点からの日本を教えていただければと思います。 それではまた。
Posted by 江沢民 at 2005年11月20日 00:45
「アメリカのマネ」って、アメリカの悪いところ、だらしないところを日本はマネしたんだと思う。
Posted by 通りすがり at 2005年12月29日 16:10
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